また、曺監督に対しても週末にターンオーバーを使わなかった点を敢えて聞くことで、「サンガタウンで競争した選手がピッチに立つべきだと思っている」という惹きある言葉を引き出していました。 戦術的な質問も重ねるなどとても興味深いやり取りでした。(実況解説には少し拾ってほしかったぞ…苦笑)
序盤限定でハイプレスを仕掛けたアトレティコへのチェルシーの対応は流石。WBが背負って受けた時のプレス回避が用意されているので逃される。ボールを握られる展開だと陣形を崩して出ていかなければいけないのでアトレティ的には後手を踏む展開。前半の戦い方だと得点よりも2失点目の方が可能性あり。
京都は3年連続の監督交代となった。ここ数年をみると、「現役時代のことは知ってるけど、監督としてどんなサッカーするのかよくわからない」人だらけだった。というか、トップレベルでの監督経験の乏しい人たちを次から次に連れてきては人件費7~9億規模のプロチームを任せていたのである。海の物とも山の物ともつかぬ新赴任の担任だらけで、「一体どんなチームにしたいのか?」がシーズン前に見えてきたことはない。未知である分、断片的な情報が増幅されて虚像のような期待値を以てシーズンインしては、結局「何でこの監督を選んだ?」と言うのはもはやお決まりのパターン。唯一中田一三氏だけは例外だったが、「なぜこの人を連れてきたのか?」というロジックは最初から破綻しており、軋轢が広がる結末は目に見えていた。結局「こういうチームを作りたい」→「だからこの人にチームを任せたい」という部分が、素人でもわかるような基礎中の基礎が、京都サンガF.C.というクラブからは抜け落ちたままJ2を過ごしている。
今季の新監督は曺貴裁氏
ところが今季は様相が違う。新監督の曺貴裁氏は、サッカー好きな人なら大抵そのサッカースタイルを認知している監督であり、何度も湘南を昇格させたり一昨年のルヴァンカップを獲った実績を持つ。そして氏の引き起こしたパワハラ事件によっても強烈な「色」が付いてしまった人物である。
パワハラの部分は一旦置いておく(後で触れる)。競技面での曺氏のサッカーを特徴づけるのはやはり「ハードワーク」だろう。かつて湘南がJ2を席巻した時には傑出したタレントに頼らずとも、「走力」+「球際」+「切り替えの速さ」で勝ち抜けることを証明し、のちにそれが2010年代のJ2の必須要素になるほどのインパクトを残した。
個人的に曺氏のサッカーから受けるイメージを一言であらわすと「シームレス」だろうか。局面が変わっても継ぎ目なく、切れ目なく動き回る感じ。攻撃のフェーズから守備のフェーズへと入れ替わってもそこで一息つくことなく、常に動き続けているイメージだ。そのためには当然走力が必要なのだが、走ることは目的ではなく手段であり、単に「走るサッカー」と表現すると違う気がする。だからシームレスなのだ。
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- 2021/03/25(木) 20:03:22|
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